6周年おめでとう!
6年!そして7年目に突入!小学生だった子が大学生になるくらいの期間!すごい!
6年目は休止期間があり大変なことも多々あったかと思います。自分はでろーんの配信が無い期間で改めて、でろーんの配信や歌が好きだなって再確認できました。7年目も変わらず応援していきます!
#文芸
「それじゃおつでろーん~……よし、配信終了っと」
いつもの締めのあいさつをして、配信終了ボタンを押す。流石に6年も続けていることだから、もはや目をつぶっても出来そうだ。肩を回して伸びをすると、骨がパキポキと小気味よく鳴る。
チャットツールを見てみると、何個か通知が入っていた。ありがたいことに仕事の連絡にコラボのお誘いだ。
「……いつまで続けられるんやろな」
なんとなくボソッと呟いた一言。にじさんじが永遠に続くとは流石に思って……でも46億歳やら人外の方々もいるし案外続きそう。
なんてことを思っても、少しだけ心には不安が残ってしまう。後輩もどんどん増えて、ありがたいことにファンの方も増えてる状況でこんなことを思うなんて不毛だとは思うが、考えてしまうのだから仕方ない。
「にじフェスも年々大きくなってるし、えにからがすぐ潰れるわけもないしなぁ」
ちょっと沈んだ気持ちで仕事とコラボの返事を返すと、1期生のチャット部屋が動いた。え、珍しい……と思い覗いてみると、みとちゃんが某通販サイトのリンクを貼っていた。リンクをクリックしてみると、バズーカみたいに大きなクラッカーのページだ。
「これは……どういう意図があるんやろ?」
思考を数瞬巡らせているとリンクが消されてしまった。誤爆だったのかと思ったら、普段はそこまで反応が早くないみんながチャットをしている。
『みとみとちゃん今のなに~?』
『誰に撃つ気だー!もいもいに撃てー!』
『ちーちゃん!?どうして女神を差し出すの!?』
『人に向けたらダメだよぉ』
『あのサイズだと流石に痛そうですね』
『しずりん冷静に言うてる場合ちゃうて』
凛先輩にツッコミを入れているハジメさんを、せっかくなので雑にいじっておこう。
『ハジメさんになら撃ってもええんちゃう?』
ハジメさんが驚いた顔文字を打つと、みとちゃんから弁明のチャットが届いた。
『ち、違うんです……今度1期生で集まる時に、ちーちゃんへのサプライズをしようと思って……マネさんにスタジオで使ってもいいか確認を……』
しっかり誤爆だったらしい。しかもまだ集まる日程が決まっていないのに、なんて物を買おうとしているのか。
そのままチャットを眺めていると、ちーさんとみとちゃんが小競り合いを始め通話を繋ぐ流れになった。お手洗いに行ってから参加をしようと席を離れると、私がすぐに参加しなかったせいかチャットが飛んでくる。
『かえでちゃんもちーちゃんのサプライズ考えましょうよ』
『かえでぇ!お前はちひろの味方だよなぁ!』
まぁ……お手洗いはまだ我慢できそうなので通話に参加するとしよう。
通話に入ると私の好きな賑やかな声が聞こえてきた。正直二人とエルフがうるさくてほとんど何を言ってるかわからないけど、この騒がしさがとても好きだ。
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「それではちーちゃんには顔面パイ投げでいきましょう」
「いやだー!そんな古典的なバラエティーっぽいのなんていやだー!」
「ちーちゃん魔法少女だからきっと大丈夫」
「凛もこう言うてるしちーさんなら平気やって」
「JK組頭おかしいってぇー!」
ちーさんが画面の向こう側で騒いでいるので、音量を少し下げておく。
えるちゃんはパイがどんな味なのか気にしていて、女神とアキくんちゃんはちーちゃんの味方をしつつも、なんだかんだ日程の調整などこちらに協力的だ。ハジメさんはお土産何がいい~?とのんきに聞いている。
みんなの声を聞いているとついつい口角が上がってしまう。さっきまで考えていた未来の不安が簡単に吹き飛んでしまった。
7年目は1期生が1人減ってしまい寂しいけど、一生会えないわけじゃないし『奢って~!』なんて言えばすぐにでも会ってくれそうだ。
それに、8人のこの絆は一生続いていく気がする……なんたって家族やしな!
にじさんじもえにからもこれから更に大きくなっていくだろうし、私も健康第一で頑張っていくぞ!