活動6周年おめでとうございます!!
でろーんを見始めてから早6年が過ぎ、時の流れの速さを感じます。
昨年は、10月から一か月半の休止期間を経て、自分にとって無くてはならない存在になっていることを痛感する一年でした。
これからもどうか健康で楽しく活動ができることを願い応援し続けています!
#文芸
“歌”って魔法だと思う。
音に乗せて言葉を紡ぐ。
音楽と混ざり合った言葉は、心の奥の深いところにずっと残り続ける。
今から5年前の1月12日、私は魔法にかけられた。
凍てつく海風の吹く、曇り空の日。太陽も沈みだした頃。
海辺のライブホールの中に、オレンジ色の大海原が広がっていた。
渦巻く熱気と会場を包む歓声、ライブホールを揺らす演奏。
そして、貴女の、心の中にメラメラと燃える楓色の炎を植え付けるような歌声が響いていた。
会場には、貴女と4人の同期の声が順に響き渡る。
今でもその声たちはしっかりと魂に刻み込まれている。
貴女の声が観客を煽動すれば、その声に呼応し、心の底から沸き立つ炎が喉から溢れ出す。
その炎は声援となり、会場全てをひとつにする。
そんな貴女の歌声、言葉、動き、装い、文字、想い、全てを抱きしめ、貴女をこれからずっと応援し続けようと、そう心に決めたのだ。
これが貴女にかけられた、一番最初の魔法。
2023年12月22日。
その日も奇しくも、凍てつく冬の海辺だった。
日が沈み一層寒さが堪えるようになった頃、会場への扉が上がった。
ステージには、あの頃とは比べ物にならないぐらいの絢爛豪華な装飾と特殊効果の数々。
観客も5年前に比べて2倍以上の人数が入っている。
あれから、時は経ちたくさんのモノが変わった。
貴女は、ドラマにアニメにゲーム、様々な主題歌を担当し、CDもデビューから6枚をリリースしている。毎週金曜のラジオも喜ばしい事に3年続いている。
この日、共にステージに立つのは、同期ではなくたくさんの後輩。
これから2日続く大型イベントの前夜祭のトップバッターとして、舞台に上がる。
メジャーデビューを果たして早4年、流行り病によって規制されていたライブでの声援が解禁され、観客が声を出せるようになってきた。
貴女の歌声によって心の奥底から湧き出してくる熱い感情をようやくまた解き放てるようになったのだ。
そして貴女は、ここで今まで行く宛の無かった胸の奥の炎を解放するように、コールができる曲を詰め込んで、ステージであの頃には無かった銀獅子の鬣のような髪の毛を靡かせて、つい一ヶ月前まで活動を休止していたとは思えないほどの熱量で歌い切る。
その歌声に、魂に刻み込まれた燃え滾るような熱さを喉を震わせ貴女へと声を届けようとするこの激情が込み上げる。あの時から胸の内で大切にしてきた貴女の魔法が身体をビリビリと震わせる。
あぁ、そうだった。この感覚こそが貴女を応援し続ける活力のきっかけであったと、全身で感じていた。
そんな中、『だってアタシのヒーロー。』のイントロが流れだす。
貴女は「私にとってのヒーローはあなたです。」と言葉を紡ぎ、歌い出した。
私は貴女のこの曲のカバーをリリース当初から何度も聞いており、大好きな曲のうちの一つだ。しかし、この曲の中で描かれるヒーローが自分だと思ったことは一度もなかった。
ずっと、貴女が活動していく中で応援をし続けるただの一欠けらであればいいと思いつづけていた。
でも、貴女がステージから面と向かってあなたはヒーローだというのなら、私は貴女のヒーローであり続けなくてはならないと、そう思い込ませる言葉の魔力がこの日、私の胸の奥へと入り込んでいったのだ。
また一つ、貴女からかけられた魔法が増えた。
貴女を見続けて早6年。
今までたくさんの魔法をかけられたように思う。
それは、配信中の何気ない言葉だったり、コメントやラジオのお便りが読まれた時であったり、ライブで歌う姿であったり、トークイベントで直接話す機会であったり、本当にたくさんだ。
時の流れは残酷で、私たちが楽しいと思う”今”は光陰矢の如く過ぎ去ってしまう。ずっとそばにいるはずだと思っていた人もいつかは消え去ってしまうかもしれない。
でも、貴女が、樋口楓がかけたたくさんの魔法が、未だにずっと魂に刻み込まれているファンがここにいることを知っておいてほしい。
もし、貴女が、樋口楓が辛く落ち込んだときには、何があろうと応援し続けるヒーローがここにいることを思い出してくれると嬉しい。